NFBトリップ 復活劇

設備保全

ブレーカーの種類

ブレーカーには、NFB(ノーフューズブレーカー)、ELB(漏電ブレーカー)、MCCB(モーターブレーカ)、CP(サーキットプロテクター)等があります。

それぞれ用途に応じた使い方と使用できる電流とトリップする条件があります。

改造工事

制御盤のインバータ更新工事で、制御盤の1次側から電源を取っていたトランスの移設の際に、電源とアースが接触してしまった。本来は、工場のブレーカー側も切る必要があったのを怠ったためにトリップしてしまった。

写真は復活できた位置になってます。

トリップ復旧

レバーが中間位置で止まってしまった。通常はOFF側に何度か引き下げるとカチッとOFF位置になり、レバーを引き上げるとONとなります。

このNFBの場合は、漏電リレーがあって外部接点で引き外しを行います。そのため、外部リセットもあります。その異常もリセットしてみましたし、本体のリセット操作もトリップボタンも効きませんでした。

外部漏電リレーの紹介です。

カバーの取り外し

内部の確認をするためにカバーの取り外しをします。

カバーっを取り外した状態です。漏電リレーの取り外しコイルと警報接点があります。

復旧作業

一時側はキュービクルとなっているので交換修理する場合は停電作業となります。電力負荷を下げて、停電準備をし、主任技術者に連絡・・「任せた」ということなので私がやります。停電準備で待っている間に最後の確認作業でコイル関係を外して、復旧できないか最後の確認を・・

すると写真黄色枠に赤線部分の細いシャフトが動くので、位置を上下させてリセット操作を再度してみた。なんとオフ側でカチッと止まった。・・感激した!

同じAFのNFBで検証してみたら、この細いシャフトは関係ないように見受けられました。

この黄色枠部分が外部ZCTで漏電遮断する部分です。赤枠は外部警報接点です。両方を外した状態でと細いシャフトを動かしてリセット操作をしたらオフ位置にリセットできたのではっきりとした原因がわからなくなった。

原因はともかく直った状態で復旧優先です。

このままの状態でカバーを付け、取っ手をつけてONにすると無事に復旧しました。

まとめ

一時はどうなることかと思いましたが、復旧できてよかったです。

メーカー推奨だとブレーカーの交換は10-20年ほどですが、ほぼ交換しないですよね。

実は、復旧できなくなった経験は今まで何度かありました。その際も何度もトライして復旧しました。

更新する場合は、ブレーカーの長さ、高さが変更になっている場合もあるので、高容量ほど電線が太いので単純更新はできませんので、注意が必要となります。また、一時側がキュービクルの場合が多く全停電作業となる場合もあるので更新は要検討です。

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